野外業務
海底面調査
普段は目で見ることが難しい海底面や湖底面、人工物等の様子を超音波を使用することで鮮明に可視化できます。
この調査方法は一般にサイドスキャンソナー探査と呼ばれ、超音波を調査船の進行方向に対し左右両側下方に向けて扇形状に発信し、海底等で反射し戻ってきた後方散乱波の音圧強度を測定して、これを濃淡画像化します。
音圧強度は海底面の起伏の変化や底質の種類・粒度の変化等に反応するため、調査で得られる濃淡画像は水中で撮影した航空写真のようにみえます。
底質調査、魚場調査、堆砂調査、構造物調査等に使用されますが、高精度の海底地形データと重ね合わすことにより、活断層や変動構造、海底地すべり等の抽出にも威力を発揮します。
海底地形データはこれまで調査船の直下を測量するのが一般的でしたが、最近では超音波を調査船の進行方向に対し左右両側下方に向けて扇形状に発信することで、海底地形を3次元測量することができるようになりました。
上述のサイドスキャンソナーと組み合わせることにより、陸上における航空写真やDEM(数値標高モデル)等を使用したのと同様な地形解析が海域でも可能になりつつあります。
当社所有の機材では、サイドスキャンソナーデータとソナーインターフェロメトリーによるスワス測深データを同時収録することが可能です。
1走航の探査幅は水深の約10倍であり、効率的に高分解能データを取得することができます。
- ① ダム湖の調査
- ② スワス測深とサイドスキャンの同時発信・受信ソナーヘッド
- ③ ソナーヘッドの投入
- ④ 船上の測定機材
- ⑤ 船上のリアルタイム・サイドスキャンソナー画像